運動が必要なワケ?!
食べる量が増えてないのに太るワケ・・・
いくら食べても太らなかったあの頃は、もはや遠い昔・・・食べる量は増えていないのに 30代、40代と歳を重ねるごとに、体のあちこちにぜい肉がつき始めてしまったという人は多いのではないでしょうか? 私達の体は加齢とともに「基礎代謝」が落ち、ぜい肉がつきやすい体質になってしまうからです。 基礎代謝とは、消費エネルギーの60%~70%を占める、 言わば「体脂肪の燃焼工場」。体温を維持したり、心臓などの内蔵を働かせたりするために、 安静にしていても自然に消費されるエネルギーです。
この基礎代謝が落ちているにもかかわらず、若い頃と同じように食べたり、 飲んだりしていてはどんどん太ったりしていくというわけです。
では、基礎代謝はなぜ加齢とともに落ちてしまうのでしょうか? そこには「筋肉」が深く関係しています。 私達の体の中で最もエネルギーを消費するのは、心臓と筋肉。 特に筋肉は体の中で最も大きな組織であるため、筋肉量が増えるとエネルギーの消費量も増えます。
ところが、筋肉も加齢とともに減少。 中でも足や腕など、体の様々な部分を動かす「骨格筋」の減少は、基礎代謝の低下につながるといわれています。
つまりひらたく言えば筋肉の衰えが肥満の元!! きりっと引き締まったボディは、筋肉のなせる技なのです日頃から筋肉を刺激する運動を習慣づけると、 自然と太りにくい体がつくれます。
年齢 | 基礎代謝量 | 基礎代謝量 |
---|---|---|
kcal/日 男性 | kcal/日 女性 | |
15〜17 | 1,600 | 1,300 |
18〜29 | 1,550 | 1,210 |
30〜49 | 1,500 | 1,170 |
50〜69 | 1,350 | 1,110 |
70以上 | 1,220 | 1,010 |
以下症状のうち7項目以上当てはまる人は基礎代謝が低いといえます
- 1.体温が35.9℃以下
- 2.月経不順
- 3.手足が冷える(冷え症)
- 4.疲れやすく朝起きても疲れが残っている
- 5.あまり汗をかかない
- 6.少し食べただけですぐ太る
- 7.肩こり、腰痛がある
- 8.普段、体を動かすことが少ない
- 9.顔色が悪い
- 10.血圧が低い
筋肉が脂肪を燃やす
ダイエットをしてもすぐにぶち当る壁が 「停滞期」と「リバウンド」。 食事の量だけを減らして痩せようとすると同時に基礎代謝も落ちてしまうので、 ある一定以上は体重が減らなくなってしまいます(停滞期)。
この状態で食事の量を元に戻すと、 消費カロリーよりも摂取カロリーがオーバーして、再び肥満に。これがリバウンドです。
こうした悪循環から抜け出すには、やはり「基礎代謝量」 を維持することが大切。つまり、運動によって代謝をスムーズに促すことが、 内蔵脂肪、皮下脂肪ともに、肥満の解消につながるのです。では、私達が食べたものは、どうやってエネルギーに変換され、 代謝されるのでしょうか?私たちの体のエネルギー源となるのは、 お米やお芋類といった炭水化物から作られる「グリコーゲン」と肉類などの「脂肪」。 グリコーゲンは主に筋肉や肝臓に貯蓄されます。 脂肪は1グラムあたりのカロリーがたんぱく質や炭水化物の2倍もあることから、 脂肪の多い食事を続けていると肥満が加速してしまうのです。
体脂肪を燃焼させるには、「有酸素運動」が効果的だとされていますが、 これは、体脂肪は酸素と結びつくと燃焼するというメカニズムがあるため。 それにより、ウォーキングやエアロビクスのような、筋肉を動かし、酸素を消費する有酸素運動が健康的な肥満解消法として推薦されているのです。
筋肉の衰えが万病の元
エネルギーの代謝に深く関係する骨格筋ですが、 この筋肉が衰えてくると、 肩こりや、腰痛・膝痛などのトラブルも起こりやすくなります。 50歳位を境に体の節々に痛みを感じる人が増えてくるのは、 骨格筋の衰えが無関係ではないといわれています。関節が痛くなると、 動かすことが怖くなってしまいますが、それでは逆効果。ますます筋力が衰えてしまいます。
筋力の低下によって体脂肪が過剰に貯蓄されると、 糖尿病・高血圧症・脂肪異常症といったメタボリックシンドロームの原因にもなり、 悪循環!日頃から筋力アップを心がけることが万病を防ぐことになります。
若々しさと健康をキープするためにも、今日から貴方にあった筋力アップ&トレーニングを始めましょう!!!